美的旅style&osake

40代、人生『健康が一番の幸せ』に行きつきました!いつまでも若々しく、美味しいお酒を楽しめるように・・・ 『美』と『お酒』をメインに、コロナ禍でも楽しめる、新しい旅styleをご紹介します。

フランスに恋して 「甘美なるフランス」にて旅をする

甘美なるフランス

日本国内のコロナ感染者数は減ってきても、海外への渡航はまだまだ遠い現実ですね。
欧州はまたも感染者数が増えてきて、又ロックダウン?!なんて事も聞かれてます。

そんな中、芸術の秋!渋谷Bunkamuraにて開催されている「甘美なるフランス」へ行ってきました。
以前訪れたパリの日々が思い出されるとっても素敵な時間でした。

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サクレクール寺院 PARIS

ポーラ美術館コレクション展~甘美なるフランス~

「甘美なるフランス(ラ・ドゥース・フランス)」とは、美しく、穏やかで、稔り豊かなフランスとその文化を賛美するため、古くから親しまれてきた表現です。19世紀後半に出現した印象派の画家たちは、日常生活や余暇の愉しみなど、あるがままのフランスを画題とし、新たな「甘美なるフランス」の世界を描き出しました。その後20世紀のピカソら外国出身の画家についても、作品から伝わってくるのは、彼らの祖国と共にパリのエスプリであり、パリで展開していた芸術活動のまれにみる豊かさです。
本展では、ポーラ美術館のコレクションより印象派からエコール・ド・パリの時代にフランスで活躍した人気画家の絵画74点を厳選し、当時のパリジェンヌたちが愛用したアール・ヌーヴォーアール・デコの化粧道具12件と併せてご紹介します。

オフィシャルHPより

展覧会のテーマは3つです。
・時代を映す、輝く女性像
・画家たちが愛したパリ
・フランス各地への旅

鑑賞して、私が個人的に心に響いた画家3名と3作品です。

オランジュリー美術館でも見た クロード・モネ《睡蓮》

睡蓮の絵は教科書にも載っている程の有名絵画ですが、
私が虜になったのは、パリのオランジュリー美術館で観てからでした。
360度に近いくらい一周された睡蓮の絵画。
天井からの陽の明るさによって、油絵の色味も変化していました。
中央の椅子に腰かけながら、1時間も2時間も見ていて飽きない、とても好きな美術館、そして絵画です。
こちらでも入り口入ってすぐにありました!睡蓮。やはり目玉の絵画のひとつなんですね。睡蓮の絵は200点もありますが、好きな睡蓮に日本で会えると良いですね。

幸せ感じる、マルク・シャガール《大きな花束》《オペラ座の人々》

晩年自宅の周辺を花々で埋め尽くしたというシャガール。南仏の背景を描いたという《大きな花束》は、一番美しい場所だと感じ、描いたといわれます。だからか、見ていて明るい気持ちになりました。
そして、《オペラ座の人々》。この絵は説明を受けなければ理解できない絵でしたが説明文を読んでとてもほっこりしました。
左端に描かれた人はシャガール自身なんだといわれています。シャガールに見えるオペラ座の世界は、幸せな人たちであふれていた場所。私も好きなオペラ座なので嬉しい感情が湧いてきました。

シャガールは、なかなか戻ってこられなかったパリにやっと帰ってこられたそうです。苦労をした後に感じた幸せの時間がとても理解できました。
風景画と違い一見みただけでは理解できないところもありましたが、シャガールの過ごしてきた背景を知る事で、一層絵画からにじみ出る”幸せ”が感じられるものですね。

これが私の印象、これぞパリ! ラウル・デュフィ《パリ》

屏風の構成をした絵画。並べると、そこにはパリを象徴する色鮮やかな光景が広がります。デュフィはそこを昼・夜を同時に映し、薔薇が何とも華やかさを印象づけます。
パリジェンヌらしい、エスプリを感じる華やかさは、高揚感を感じました。
フランス、パリ好きの私としては、単純に好きだなーと思いました。
↓の写真は入り口です。ここで写真を撮った時はそこまで印象はなかったのですが、現物を見たときは一瞬にして刺激を受け驚いたほどです。ポストカードなどでも分からないこの色味は、心の底からぜひぜひ本物を目にしていただきたい作品です。

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番外編:絵画っておもしろいな~と感じさせるユトリロ《シャップ通り》

今回特に、画家がおかれた状況によって見える風景も描かれる絵も変わってくるのではないかと感じました。
私の大好きなモンマルトルとサクレクール寺院は、「真っ青な空」に「真っ白な寺院」「緑の美しい芝生」で食べたクロワッサンは忘れられない楽しい思い出です。
しかし、ユトリロの描く灰色の《シャップ通り》。ユトリロはアルコール依存を脱するために絵画を描き始めたといわれています。彼にとってモンマルトルの時間は、アルコール依存から脱するための大変な時間を過ごしていたのかな・・・そんな気持ちになりました。
私の知るサクレクールへ向かう道とは、全く違う印象を感じ、とても衝撃的でした。

帰りは、老舗カフェ ドゥマゴ LES DEUX MAGOTS PARISへ

1884年にパリ、サン・ジェルマン・デ・プレ広場に誕生したカフェ「ドゥマゴ」
ピカソヘミングウェイなど多くのアーティストが集い、幾多の文学や芸術が育まれた老舗カフェです。
パリに来たならカフェ!それならドゥマゴ!!と連想するほどの有名店を、日本で行けるなんて嬉しくて飛びついてしまいました。
今回はオレンジ&ショコラのケーキセットを、せっかくなのでテラスで頂きました。
ブランケットだけでなく、ストーブも用意されているので、ホッとする空間です。

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ドゥマゴ・パリにて

盛り付けも美しい!濃厚なチョコレートデザートでした。コーヒーはお替わりOKです!

◆渋谷Bunkamura ザ・ミュージアム

www.bunkamura.co.jp

私は芸術には素人ですがそんな私でも、絵画から感じる感情がありました。
だから、素直に明るい嬉しい気持ちを感じる絵画が個人的には好みです。

久々に出かけた美術館、良い刺激をうけたひと時でした。
そして、久々に本場ドゥマゴに行きたいな~!
~11月23日まで あとわずかです。お急ぎください☆